一児のパパである筆者が6か月間の夫婦で育児休業(夫婦育休)を取得しました。この育休生活を通して得た事と、感じた事について報告します。
育休の取得を検討中だけど…
- 休業中の生活イメージができない人
- 男がどう家庭に貢献できるのか”?”な人
- 育休取得の期間について悩む人
- 経験者の率直な感想を聞きたい人
- 育児ストレスを分散できる。
- 自己成長の停滞感を軽減できる。
- 復職後も家庭運営の戦力となり、合理化が図れる。
- 期間は”子どもと一緒にいたい時間”
- 正直、仕事の方が大変。
筆者の育児歴
- 育児対象:第一子(長男)
- 育休期間:生後5カ月~生後10カ月
(妻:~生後11か月) - 生後0か月は在宅勤務で、育児サポート。
- 祖父母は就業中のため、長期のサポートは望めない。
- この記事の執筆翌日に復職。
育休取得を生後5か月からとしたのは、担当業務の区切りがつくタイミングだったため。
育休中の生活スタイル
我が家では、夫婦で一日交代でワンオペをする生活スタイルでした。
一日毎に育児から解放されるために、ストレスを溜めこまずリフレッシュして子どもに向き合うことができます。
また週1回、夫婦で家事・育児をする日を作ることで家族で出掛けたり、会議等の普段ワンオペでできないことをします。
詳しくは生活スタイルについてまとめた記事をご覧ください。
夫婦育休が与えた影響
育児ストレスの分散
育児は思っている以上にストレスが溜まります。
原因は“思うようにならない”から。
常に子どもを監視下に置かないといけないので、子どもが寝ている時にしか自由になりません。
気付いたら夕方になっていて、夕食の準備を始めたと思ったらもう夜です。
私がワンオペの日は自分がやりたいことを諦めた時期もありました。期待してしまうと出来なかったときにストレスに繋がるからです。
我が家は1日置きのワンオペなのでそれが半減できました。
平日、ワンオペで育児に専念されている方を尊敬します。正直、5日連続は猛烈にストレス溜まるのが容易に想像できます。
自己成長の停滞感の低減
ワンオペ育児において、自己成長を望むことは簡単でないと感じました。
それは、先述の通り自分の時間をとることが難しいため、新しいこと始めようにも気持ちが付いていかないからです。
夫婦育休生活で、お互いに確実でまとまった時間を得ることで、計画が立てやすくなり、新しいことにも挑戦しやすい環境作りができます。
休職中でも、資格取得や技能の取得など、復職後のキャリアにも活かせる経験ができるので、前向きな日々を過ごせると思います。
「育児を妻だけのものにしない」という私の育休取得の目的に対して大きな成果だったと思います。
家庭運営の合理化
夫婦がワンオペ育児を同じレベルでできることは家庭運営において、大きなメリットになります。
ママにとって、パパに子どもを預けること自体が不安である場合、せっかくの自由時間を得たとしても十分に時間の有効利用ができません。
夫婦で復職後には、育休時より遥かに忙しいであろう日々が待っているのに、パパが出来ないことで選択肢に制限がかかることは、家庭運営を合理化する上で、マイナスでしかありません。
我が家では、妻が不在で私と二人きりでも、子どもがグズることはありません。これは、私と一緒にいる時間を多く作れたことの結果だと考えています。
育児と仕事を両立する生活の中では、ちょっとしたストレスも増幅しやすい恐れがあるので良好な夫婦関係の維持ためにもプラスになると思います。
良好な家庭運営のため実践したこと
金銭面
家計に育休期間分の金額を前払いした。
私は育休の取得にあたり、取得以前まで月々家計に納めてきた金額を育休期間分(6カ月)前払いして家計に振り込みました。
これは、育児に携わったとしても、世帯主としての役割も果たすべきと考えたからです。育休取得によって、少しでも家族に心配を与えたくはありませんでした。
前払いしたのは、退路を断つためです。収入が減少する中で、都度払いすることで育児に参加することと引き換えに減額したい考えを持つことがないようにしました。
当然、自分のお財布は痛みましたが、自分の思いを実現することは”コスト”がかかるものだと思っているので私としては気にしてません。
夫婦関係
- 育児、家事の負担を平等にした。
- 妻がワンオペ時は、外出した。
常に私が家にいることが逆に妻のストレスになって、夫婦関係が悪化しないか心配していました。
とりあえず、育休中なのに”使えない”とは絶対思われたくなかったので、育児・家事は抜け目ないようにやりました。
ワンオペの日数は50%ずつになるように調整して、夫婦間で不平等感を与えないようにしました。
「50%以上やるべきだ!」という声が聞こえそうですが、それが決定事項になると私の性格上、夫婦関係の維持には逆効果になるので、気持ちが乗っているときには50%以上に頑張りました。
妻がワンオペ時(家にいる時)は、月極の自習室に通うなどして日中は外出するようにしました。
正直、自分が育児をやっている時に、近くいれば、どうしても手を借りてしまいます。
私のワンオペ時に妻は家にいることが多く、お互いの自由時間を作るという目的からすると、もっと外出してもらえると良かったです。
結果としては、大きな喧嘩はなく、良好な夫婦関係を過ごせたと思っています。
仕事関係
- 引継ぎ担当からの連絡はすぐに対応した。
担当業務の残件を別の社員に引継いでから、育休を取得しました。
その担当者には不明点や問題が発生した時のために、個人メールアドレス、LINEを教えておきました。
育休開始当初は個人メールに複数回問い合わせがありましたが、2時間以内には回答しました。
当たり前ではありますが、この当たり前ができないことで、業務負荷の増加に加えて、担当者にさらに負担が掛かることになります。
一番気にしていたのは、自分が中途半端な引継ぎによって、今後後輩たちが育休を取得しずらい雰囲気ができてしまうことだったので、迅速な対応を心掛けました。
夫婦で6か月間育休が必要か
育休の期間は夫婦が”子どもと一緒にいたい”期間を設定するものだと考えます。つまり、3か月でも12か月でも、長短はないと思います。
ただ、その期間は夫婦2人で育児をした方が良いというのが私の考えです。
育休のデメリットを夫婦で分散することが、円滑な家庭運営のコツです。
もし、業務都合でパパが柔軟に取得できない場合には、生後1カ月のママの体が癒えていない時期と生後6か月以降の子どもが自由に動き始める時期以降に取得する方がよいです。
子どもが動き始めると”思うようにいかない”度が増し、自分の時間がさらに減り、ストレスがたまります。
育休を通して伝えたいこと
仕事の方が大変
個人の意見としては、仕事の方がメンタル、体力、共に大変に感じました。これは、夫婦で育児をした結果だと思います。
一方、6か月間ワンオペ育児、家事は仕事よりメンタルに関してはキツイと思います。。。
パパが仕事、ママが育休という状況では、絶対的に比較できない仕事と育児の大変さをお互いに理解し合えず、結果ストレスが蓄積するのではないかと思います。
夫婦間で理解し合える環境を作るため、夫婦育休は最善策だと思います。
目的は明確にするべし
ここでいう目的とは、育児のことではなく、”育児以外”でのことです。
育児対象が1人の場合、自分時間が作れます。私の場合は、実質週休3.5日でした。
なんとなく夫婦で育児家事をしていると、時間はあっという間に過ぎていくので注意してください。
育休に入る前に育児以外の目標を立てましょう。
我が家の場合には、復職後に業務に活かせる資格の勉強にあてました。
育児だけでは、仕事で使う力が低下するので、別の刺激を受けるために勉強は最適です。また、運動不足になりがちなのでスポーツをすることもおススメします。
早く復職したい。。。
結果として、6か月で復職する計画として良かったです。最後の1カ月のワンオペ時は息が詰まりそうでした。
子どもは可愛いのですが、同じような毎日を繰り返しすぎて、とても飽きを感じました。わがままですが刺激のある日常に身を置きたい気持ちです。
育休開始時の自分は子どもと一緒にいられる喜びばかりで、6か月後にこんな気持ちになるとは予想もしていませんでした。
最後に
育休を通して、息子の育児に6か月も関わることができ、とても有益な時間でした。取得したことに後悔はありません。
育児はこれからも続きますが、しばらくはこの育休期間で得た経験値を糧にして妻と共に仕事との両立をして行ける自信があります。
また、子どもの成長を近くで見れたことは、とても嬉しかったです。寝返り~掴まり立ちまで、成長の速さに驚かされることばかりでした。一人歩き、発語もとても楽しみです。
こんな時間を与えてくださった会社の上司、同僚の方々には感謝の気持ちしかありません。復職したのちには、全力で恩返ししたいと思います。
また育休取得を検討している方は制度の有効利用をおススメします。良好な家庭運営のために、育休で楽しいことも辛いことも、夫婦間で共有できるはずです。
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